Notepad3 解説と日本語化パッチソフトウエア by まぼろし - 2018年7月12日2022年12月9日13Notepad3 の私による日本語化は公式からのダウンロードに組み込まれています。ついでに解説。初期状態でメモリ使用量は10MB未満で軽快動作。起動速度でいえばメモ帳とほとんど変わらない。インストールすればメモ帳を置き換えます。またはレジストリを使わないポータブル版としても使えます。パソコンで文字を操作したい時、2秒もあれば画面が出るので必須なんですね。紙!というか。とりあえずこれ開いて間違いない。Windowsのメモ帳では固まったり、古くは折り返しが勝手に入ったりあまりにも貧弱だったので。対応言語は50以上(以下よりもっと増えています)。システムファイルもハイライトするのでメモ帳よりはるかに便利です。バッチ(.bat)、設定ファイル(.iniなど)、レジストリ(.reg)、DiffファイルHTML, XML, Perl, CSS, JavaScript, JSON, VBScript, Markdown, ASP (JS, VBS), DartC/C++, C#, Resource Script, Makefiles, CMake, Java, Visual BasicInno SetupPascal, アセンブリ, PowerShell, Shell Script(bash)Perl, Python, Apache Config, SQLAutoHotkey (AHK), AutoIt3, AviSynth, CoffeeScript,LaTeX, Lua, NSIS, Ruby, Tcl, YAML / VHDL scriptsAwk, D Script, Go Script, MATLAB, Nim, R-S-S (R言語?), Rust, TOML, Julia, KiXtart, KotlinNFO/ANSI artWEB標準のUTF-8以外も様々な文字コードに対応。ファイルごとにカーソル位置、行しおり(ブックマーク)を記憶。置換機能は選択オプションが多く、正規表現も強力な鬼車が使えます。文書内2度目の単語入力を補完(日本語では文章を拾うので要設定)。トゥルーインライン入力に対応。予約語自動補完。文字コード検出強化中。また Notepad2 Zufuliu版の Zufuliu さんが IME の挙動を改善されています(Notepad++とかもベースが同じなのでいずれ改善されるかと)。2022年現行の問題まとめ「使用候補1」 ほぼダークモード + 単語補完の日本語候補の抑制あり →2021年9月の正式版より前のバージョン。ダークモードの完成度は、メニューにのみグレー部分が残るため、Altキーで出すまでメニュー項目が非表示になっている。ベータ版では2021年4月の5.21.411以前が選択候補1です。ダウンロードするならこれですBetaBuild_until_release_5.21.905.1.7z。「使用候補2」 ダークモード完成 + 日本語抑制なし →2022年10月20日ベータ版以降のバージョン(変更行を余白に表示する機能も追加)。またはダークモード完成直後の2021年11月の正式版(5.21.1129)。ダークでもメニュー表示。しかし単語補完の日本語制限が効かなくなっている。長大な日本語候補が出現。以下が解決する必要がある(リンク先をたまに確認): AutoCompleteWordCharSet doesn’t wotk (Notepad3 GitHub)2022年1月~10月19日の間のベータ版は避けましょう。テーマを選択すると設定ファイル Notepad3.ini がテーマのファイルで上書きされるという大きな問題がありました。今回はゆっくり待ちましょう。主な開発者がウクライナ難民の支援で、2022年5月から8月まで開発停止していた: Has it stopped updating? (Notepad3 GitHub)。追加機能2019年8月まで色プレビュー – #RRGGBB にフォーカスでその色になり、Alt + クリックでカラーピッカー起動。改行コード/インデントの一貫性を検出。複数単語同時編集 – 空白間の文字列選択状態で Ctrl + Shift + Space。Escで終了。式 – 数式後に = を入力し改行すると答えが入力されます。または数式を選択状態にすると、ステータスバーの「式」に計算結果が出ます検索窓の透明化バグ:IMEの色設定ができなくなる2020年4月まで(一部の解説)「元に戻す」の履歴の取り方(改行で区切るなど)修正:IMEの色設定が可能設定追加: [Settings2] UndoRedoSplitTimeout :上記「元に戻す」の履歴に追加を区切るミリ秒間隔。UndoRedoSplitTimeout=500とかがいいのかな設定追加:[Settings2] LineCommentPortfixStrg :「行コメント」の冒頭に追加する文字。スペースなど2020年7月の正式版で、フォルダ中ファイル群から文字列検索できる GrepWinNP3 が統合されています。そこで気づいたけど「Notepad3.exe /g %line% %path%」と GrepWin を設定すればこの統合がなくても使える。2021年初頭ではダークモードに対応。Notepad3 のダウンロード本家Notepad3インストーラーあるいはポータブル版ZIPGrepWinNP3 日本語化ファイル(Rawボタンからダウンロードし、Notepad3 のフォルダに入れ設定から日本語を選択)日本語用設定ファイルはこちらからどうそ。カラーテーマ作りました!Notepad 3 の解説以下、画像で説明。短縮配色は自分で設定でき黒ベースにしてあります。初期状態は白地に黒文字です。アイコン メモ帳を置き換えますから、アイコンも似ています。 左: Notepad2-mod、中: メモ帳、右:Notepad3 高解像度アイコン:高解像度の大きいツールバーも表示できます。逆に、チェックを外せば以前と同じく小さくもなります。逸れますが、そのbatやスクリプトなど「ファイルを実行する」こともボタンでできます。 ログ監視用モード:目のマークをオンにすると、ログ監視用に編集制限(読み込みのみ)されて自動更新する。以前は説明がないので詳細不明で、編集制限モードとしていました。URLリンク:地味に便利な機能です。行幅フィット:左の行幅が最小限になります。Notepad2-modでは、折りたたみ用機能が入る部分が予約されていて開いているんですが、Notepad3では折りたたみがない文書では詰められます。ですし、行の桁数が増えるのに伴って行幅が広くなります。ジャストフィット感が心地いいです。標準配色2:すぐ第2の配色パターンに切り替えられるので、日本語化パッチに付属の設定ファイルは、この2をダークカラーにしています(後にダークモード機能も追加)。文字色が変えられないので、白でも黒でも見ることができるという色にしか設定できませんが。テーマ設定とかはないけど、色のエクスポート/インポートができるので、どなたか公開してください笑。フォントの設定はここ「表示」の上から4番目です。単語マーカー:選択文字列が随時、あるいは検索ヒットの文字列がマーカーされます。初代にはない機能で2-modからです。単語一望モード:マーカーされた状態で、一望モードを選択すると、ヒットしていない行が折りたたまれ、検索状況が一望できます。充実した検索/置換機能:検索/置換でオプションが多いので、パソコン操作が上達するにつれて、複雑なものが使えるようになります。鬼車(前は鬼雲)が採用され、正規表現が強力になりました。oniguruma/doc/RE.ja 鬼車の正規表現の説明書検索/置換の構文ヘルプ:基本的な構文の簡易ヘルプが表示できます。学習中の方がササっとやりたい時、すごい便利だと思います。2-modからの機能です。日本語用設定ファイルはこちらからどうそ。2からある機能の説明も。本家プログラムには私の日本語訳が2018年8月から反映されています。入力中の文字を挿入して表示するトゥルーインライン入力と、変換中の色が変更可能になっています。 インライン入力を有効にするには Notepad3.ini ファイルに次の設定が必要です。[Settings2] IMEInteraction=1DirectWriteによるフォントレンダリングNotepad2では明示的にクリアータイプ適用の指定ができ、Notepad3では、何も指定しなくても最初からクリアータイプが有効の様子。当初、設定ファイルNotepad3.iniの設定で、DirectWriteでテキストを描画する設定が追加されていました。いろいろ試してみたけど、クリアータイプより綺麗に見えるかどうかは、フォント次第という感じでした。2018年のWindows10の更新で登場した「デジタル教科書体」はDirectWriteより、標準のGDIの方がいいです。[Settings2] SciDirectWriteTech=1 SciFontQuality=3 この設定はメニューからできます。GDI/DirectWriteの設定 メニューで簡単に変更できます(2018年8月の開発版から)。3種の違いが分からないですけど笑以下サイトによればこうです。グラフィックAPIであるGDIは、Windows XPでも使われている以前のやり方です。一方、DirectWrite は Windows 7から使われていて、DirectXを通すためGPU処理も使い高速かつ綺麗になる可能性がある。2番目のサイトによればこうです。まとめて描画するのに特化しているというのがDirectWriteの特徴で2度目の描画が早い。そうではなく1字ずつ2136字を描画しても、初回描画は時間がかかるものの、OSがキャッシュをしているので2回目からは高速になるとのこと。サイズ64pxではキャッシュされているが、それ以上になるとキャッシュしないので早くならない。Windowsの画面表示を変えるDirect2DとDirectWrite, 2010年01月21日, ASCII.jpGDI vs DirectWrite vs FreeType, 2017年05月21日, しらいとブログ設定ファイル種々Notepad3 Settings (Notepad3.ini)レンダリング以外の設定ファイル詳細はこちら。Set minimum widths of blocks in right side of status bar(Github)は、ステータスバーの設定、日本語化。ファイル先頭512バイトの文字列で、文字コードや言語やインデントを指定するファイル変数の使い方。使い方注意英語圏のエディタなので、日本語のフォントを設定していないと文字化けしやすい。これは特にNotepad2-modまでですね。これは設定するまでだけです。ほかに文字コードの検出が弱いのか、ANSI(アルファベットだけとか)とUTF-8がそれぞれ逆に検出されて、文字化けしていることがあります。この時は、今ANSIならUTF-8、今UTF-8ならANSIで「読み直し」をするとたいてい直ります。「読み直し」ではなくて、「エンコード」(変換)を選択しないよう。もしエンコードしてしまったら上書き保存しないように。これは注意ですね。互換性のない文字だった場合、なくなっちゃいます。2018年8月には、GoogleのCompact文字コード検出というやつを組み込みはじめて強化中。Chromeに実装されている文字コード検出エンジンの様子。2019年夏にMozillaのUCHARDETに変更。もしくは両方か?。単語補完の単語を半角空白で検出しているため、日本語では長文が出ることについて要望しました。要望が通り、単語補完をアルファベットだけ検出する機能改善が行われました。自動インデント機能があるのはNotepad2 Zufuliu版です。あと若干対応言語が違う。自動インデントしたいときはNotepad2 Zufuliu版、Notepad3で文字化けするファイルはNotepad2 zufuliu版で開くなど使い分けています。Markdownは自分が修正しました。以前のバージョンでは、Markdown記法で、リンクタイトルにアルファベット以外を入れるとハイライトがおかしくなっていました。再度読み込むと直るので、F12を押したり、右下の文書の種類ダブルクリックです。まだバグはあるみたいなので、覚えておいて損はない笑他の軽いエディタで他の機能Grepなら、サクラエディタです。Grepは、フォルダ内のサブフォルダを含めて、全文検索するという感じです。サクラエディタは高速Grep、除外設定もでき、ヒットしたファイルを個別に開くのも簡単です。このエディタも2MBいかないし、かつ軽いっすからね。Monokai風縦書きで印刷なら、iText Expressです。まず縦書きでスムーズに印刷にたどり着けるソフトウェアが、ほかに見つかっていない。背表紙を作るのに便利です。A4用紙を半分に折った時の背表紙側に、縦書き印刷したものをハサミで切ってセロハンテープで張り付けるという感じです。この用途です。このエディタはiText.exeという実行ファイルだけで起動できて1MBも全然いかないので、このためだけに持っていても用量圧迫もありません。レジストリに書き込んでいるかもしれん。しいて言えば、デジタル教科書体で印刷したい場合は、「編集」プレファレンスから、フォントを変更して開きなおすといい。インストールなしのソフトで縦書きなら色々ありますが、印刷してみると(2018年の実験)。CatMemoNote – 印刷は、標準のメモ帳に渡され横書きで印刷される。Mery – 印刷は、20行ほど印刷したら、最後の1行だけ印刷された。TATEditor – 印刷は、PDFで印刷という機能があるが、これを選択すると「フォントがなんとか」というエラーが出て使えなかった。こういう感じで、なかなか印刷までたどり着けないです。自分的には縦書き機能は充実してなくてよくて、印刷ができれば。
下のトピックに関することなのですが https://github.com/rizonesoft/Notepad3/issues/632 スペースキーで変換状態に入った時、エンターキーを押して確定せずに、続けてアルファベット(または数字、記号)キーを押した場合、変換状態が確定されアルファベットの入力が受け付けられるようにリクエストを出していただけないでしょうか?例えば、「わたし」と入力し、スペースキーを一回押すと「私」と表示され、それに下線が表示され変換状態になると思います。この状態からエンターキーを押すのを省略して、続けて「は」と入力したいのです。返信
遅くなりすみません。 https://github.com/rizonesoft/Notepad3/issues/632#issuecomment-416623554 ですね。 キー入力がESCの場合にのみ「キャンセル」処理を行い、それ以外は「確定」。というだけで、変更は簡単そうなんです。またリクエストしてみます。返信
御尽力ありがとうございます。 日本語入力のためには、Notepad3.iniファイルにIMEInteraction=1という記述をする必要があると思いますが、上記のエンターキー省略が可能なのは確認しました。 ただ、スペースキーで変換時、キャレットの位置が文字列の先頭に行きます。 もう一つ、起動後の最初の日本語入力時、タイトルバーの文字列(Untitled – Notepad3)が小刻みに震え、その間フリーズしているような状態になります。 以上の点は、そちらでも確認できますでしょうか?返信
インラインモードでは直ってないと思います。 タイトルバーの文字列は、Nopepad2 では修正されました。Notepad3 は西洋圏の方が開発しているのでまだ告を見送っています。 キャレット位置は Scintilla にはバグ報告しましたが対応はありません。Notepad2 の報告で分析されていますが、少なくとも IME の出すメッセージには従っているとのことです。返信
タイトルバーの文字列の点滅。最近、元となる Scintilla の更新が提出されました。対応するエディタすべてでいずれ修正されます。https://github.com/zufuliu/notepad2/issues/203インライン入力で、キャレット位置が文字列の先頭に来る。これは進展がないです。https://github.com/zufuliu/notepad2/issues/210返信